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年金月5万円、71歳のひとりシニア・紫苑「暖房費を節約しながら健康にもなれる、とっておきの方法とは? 冬を制す者は年齢を制す!」

母子家庭で、二人の子どもを育てながらフリーランスで仕事をしてきた71歳のひとりシニア・紫苑さん。そのため年金の額は月に5万円ですが、お金を遣わなくても安心して暮らすための工夫の数々をブログに記すと話題となり、楽しい毎日の様子は新聞やテレビなどでも紹介されるようになりました。その紫苑さんの節約術を日々の暮らしとともに紹介していくのが当連載。第2回のテーマは「暖房費の節約をしながら寒さ対策」です。
◆寒さを乗りきるために
電気代が値上がりを続けるなか、政府は来年1〜9月に電気・ガス料金の負担軽減を実施する方向で検討を続けています。
ただ電気代がどうなるかはさておいて、私たちは当然のこととして、目の前のこの寒さを乗りきらなくてはなりません。そしてできれば、その方法が身体や心によい結果をもたらしてほしい!
……でもそんな都合の良い方法はあるのでしょうか?
なお、私自身寒さにはとても弱く、加えて築45年の一軒家はとても寒い。隙間もあちこちにある上、窓が多く、冬の朝など外に出たほうが暖かい日もあるほどです。
一度は、寒いところで指先が白くなるという「レイノー現象」なるものも引き起こしました。これにはびっくり。お風呂に入って、暖かくなったはずなのに、指先だけが冷たく白かった! 驚きのあまり、頭のなかまで真っ白になってしまいました。
それからは朝起きたときに指先のしびれ、こわばりも起きるようになり、そうか、年齢を重ねるとはこういういうことなんだな、一軒家の寒さのせいばかりではないな……と、渋々ながら認めざるを得ませんでした。
◆冬を制する者は年齢を制する!
実感として、寒さは指先や足の指など「身体の先端部分」ほど、その影響が強いように感じています。そしてあちこち痛めている間に老いていく……、そんな気がします。
人は冬に年を取り、逆にいえば「冬を制す者は年齢を制す」のではないでしょうか?
では、実際に制するためにはどうすれば? と考えた結果、冷たいならそこを刺激して集中的に温める、というある意味平凡、カンタンな方法に辿りつきます。
つまり、寒さを「身体の先端部分」から忍び込ませないようにするのです。
さらに調べて、結局落ち着いたのは、指先を動かす「指先マッサージ」でした。
ですので、「暖房費の節約をしながら寒さ対策」を果たすための私の提案としては「身体の先端をなるべく暖かく」する、つまり「先端防衛法」ということになります。
実際、指先などを温めると、なぜかそれだけで身体全体が温かくなったように感じませんか?
◆体のなかからも暖かく
具体的に、指先はマッサージで血行促進、足元は暖かいソックスとルームシューズを使っています。その上にお腹を冷やさないために、お腹には自作の腹巻。
冷たい水は飲みません。
これは通年実行していることですが、女性に冷えは大敵です。体温より少し上の白湯を飲むようになってからは、また一段と身体が変わってきたのを感じました。
身体のなかから暖かくするということで、暖かいスープ、身体を冷やさない食材、たとえばショウガやカボチャ、玉ねぎなども欠かせません。
私はハチミツのなかにショウガをいれていろんな料理にかけて食しています。甘さと辛さのハーモニーが特に野菜をたまらないおいしさに仕上げてくれます。
◆寒さに抗ううちにむしろ健康になれた理由
寝室にエアコンはないので、タイマーで暖かくしておくことはできません。なので、朝起きたとき、ベッドから出るときがもっともつらい。
それでもエイッと掛け声をかけてベッドから出る、寒い。そこで暖かいお湯で指先を温める、白湯を飲む、そして、外に出て散歩、家に帰って洗濯、掃除など、一日のルーティンをこなしつつ、身体を動かしているうちに、身体はどんどん温まってきます。
4年前の3月、マンションからこの一軒家に越してきたとき、あまりの寒さに驚きました。
でも外に出て散歩をしているうち、温まるとともに、身体はどんどん元気になっていきました。散歩から階段駆け下り、駆け上りと、身体を動かすことが増えていったためです。
これはむしろ寒さのおかげ……?
寒いからと暖房かけっぱなしで、縮こまっていると寒さはここぞとばかりに襲ってきます。追い払うには、先端や局所を暖かく守りつつ、身体全体を動かすのが一番です
◆マイナス要因を念頭におく
運動と「先端防衛法」のおかげで、毎年冬には欠かせなかったリビングの電気カーペットもほとんど使いませんでした。