カタールW杯の試合後にサポーターがゴミ拾いをする活動が各国に広がっている。日本代表のサポーターが23日のドイツ代表戦後に行ったゴミ拾いが大きな反響を呼んでいた。

日本は23日のドイツ代表戦で見事な逆転勝利を飾った。しかし称賛はその勝利だけに及ばなかった。試合後に日本サポーターがスタンドのゴミ拾いを行い、また日本代表チームもロッカールームの整理整頓を実施。その立ち振る舞いが各国に発信されていた。

その姿が各国のサポーターの心に影響を与えたのかもしれない。ゴミ拾い活動は徐々に広がりつつあるようだ。23日、仏『l’important』の公式ツイッターは、クロアチア戦後のモロッコサポーターによるゴミ拾い活動を動画で投稿。「日本人と同じように、試合後にスタンドを掃除するモロッコのファン」と伝えた。

さらに、26日にはイラン代表サポーターがウェールズ戦後にゴミ拾いを行う姿を撮影。「勝利の後、イランのファンがスタジアムを掃除。それを見て、勝利はさらに格別の味になりました」と伝えている。

26日のコスタリカ戦前日会見に出席した森保一監督は、海外メディアからサポーターのゴミ拾いについて質問を受けた。それに対し、「日本人にとっては当たり前のことかなと思っている」と即答。「私自身、育成年代のとき、社会人のときにいろいろな方々から教育を受けたが、“帰るときは来たときよりも美しく”というのを教えられてきた。日本の文化として、自分たちが使ったところはきれいにして帰るというのは当たり前で、常識かなと思う」と笑顔で答えている。

https://web.gekisaka.jp/news/worldcup/detail/?373860-373860-fl