2014年9月、陸上自衛隊の最新鋭「10式戦車」が初めて広大な米ワシントン州ヤキマ演習場に持ち込まれた。東京23区の約2倍の面積を持つこの土漠地帯での砲撃訓練の際に、現地米軍の戦車将校から現地で聞いた話だ。

同年、安倍晋三政権によって「武器輸出3原則」から輸出が一部緩和され、「防衛装備移転3原則」が定められた。

だが、装備品の輸出は「救難」「輸送」「警戒」「監視」「掃海」に限られ、戦車や戦闘機、ミサイルは不可能。これまでに完成品が輸出されたのは、フィリピンへの防空レーダーのみだ。国産兵器は国内向けに生産量が限定され、結果として高コストにならざるを得なかった。
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