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 車を持っていないことで日常生活ではほとんど不便を感じていないというが、困ったこともある。中距離に住む義理の両親の家に行きにくいことだ。在来線に乗って約2時間かかるが、「イヤイヤ期の子供を2時間も在来線に乗せるのはかなり難しい。新幹線なら、こだまなら空いているし、ぐずったら通路に出たりできるんですが…」。コロナ禍も相まって、まだ一度も義理の両親宅へ子供を連れて行っていないという。

 しかし、車を持たないからこその良い点も感じているという。どこへでも徒歩かバスで移動するため、「運動不足にはならない」。また、「近所の人とかと顔見知りになったり。子供がぐずって地面に寝そべったりすると、通りすがりのおじいちゃんおばあちゃんが声を掛けてくれて、助けてくれたり。うちは核家族で知り合いも少ないので、いろいろな人と交流できるのは徒歩生活の良さだと感じています」と、お金が貯まることとともに、人との交流で生活の豊かさを感じているという。