6月9日は、ボクのパートナーで漫画家の西原理恵子が勝手に制定した「剥くの日=包茎の日」だ。
日本で包茎手術を流行させたのがボク。「イエス・キリストも包茎だった」というコラムを雑誌に書いて「包茎を治さないと男じゃない!」と主張したり、広告を出したりと、いろいろと仕掛けていった。ちなみに「Yes、高須クリニック」というキャッチフレーズは、イエス・キリストにかかっている。

 それまで包茎を治したいと考えていた男性は、はやっていないクリニックでこそこそと手術を受けていたんだ。みんな恥ずかしくて、はやっている所には行きたくなかったんだね。そのくらい包茎手術は日陰の産業だった。

 ボクが開発したクランプ式の包茎手術だと10分間でできる。高度な技術はいらないし時間もかからない。ブームはどんどん広がって高須クリニックは大繁盛。当時は包茎に悩んでいる男性がイワシの大群のようにいて、多いときに1日300人が来たこともあったよ。商売敵も増えたけどね。

 ただ、レーザーメスを使って皮を切るために、クリニック内で矢継ぎ早に手術を続けていると、焼き肉屋みたいにモクモクと煙が立ちこめて火災報知機が鳴りまくった。それで排気用の空調ダクトを新たに設置したら、今度は同じビルに入っているオフィスから「人を焼いているような臭いがする」と苦情が出て、またまた大騒ぎになっちゃったよ。