“無敵艦隊”スペイン(FIFA世界ランク3位)は、日本(同24位)にまさかの逆転負け。グループリーグこそ2位通過したが、スペインメディアは自軍の戦いぶりに怒りをあらわにした。

 エル・ムンド紙は「スペイン史で最もばかばかしい試合」「グロテスクな5分間で崩壊」と報じ、「雰囲気と不安に飲み込まれ、尻すぼみの小さなチームに成り下がった。グループリーグ通過こそしたが、その視界は非常に不明瞭になった」とこき下ろした。

 また、「2位通過で、ベスト16の対戦相手はモロッコ(同22位)。日本と同じで輝くような戦績を誇る国ではないし、理論的には楽な方の組み合わせに入ったかもしれないが、現在のチーム状態ではどちらが良かったのか、もう分からない」とした。

 元スペイン代表のレジェンドGK、同紙のサンティアゴ・カニサレス解説者は「最悪の形でグループリーグを通過した。敗戦、悪いイメージ、自信喪失。いい試合の入り方をし、リードしたせいで、リラックスしすぎ、自信過剰になった。現実的に、同点に追い付くチャンスは皆無だった」と、こちらも酷評。

 締めも「スペースは見つけられず、ギアチェンジできる個の力もなかった。今後は疑念を消し去り、最初の20分間だけ垣間見ることができたプレーを、夢を見させてくれるレベルのプレーを取り戻さなければならない」と、最後まで厳しい論調だった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/90f41e3849f62ccda7285705ef586fed80e47d35