表参道強盗事件 国際手配3人を英で拘束 日本へ引き渡すか審理
2022年12月3日 7時18分

7年前、東京・表参道の宝石店でおよそ1億円分の宝石が奪われた事件で、警視庁が国際手配したイギリス国籍の男3人の身柄がイギリスで拘束されていたことがわかりました。日本への引き渡しをめぐる審理が現地で行われていて、1月にも判断が示される見通しです。

2015年11月、東京・渋谷区の高級宝石店に3人組の男が押し入り、警備員を殴って大けがをさせた上、ダイヤの指輪やネックレスなどおよそ1億円分を奪って逃げました。

この事件で警視庁は5年前、いずれもイギリス国籍の男3人について強盗傷害などの疑いで逮捕状を取るとともに、ICPO=国際刑事警察機構を通じて国際手配していましたが、3人の身柄がイギリスで拘束されていたことがNHKの取材でわかりました。

現在、日本への引き渡しをめぐる審理がロンドンの裁判所で行われていて2日の審理で弁護側は、引き渡された場合、▼警察による長時間に及ぶ取り調べで自白を強要された上、▼99%以上が有罪となる裁判制度で裁かれるなど、人権上の懸念があると訴えました。

これに対し、日本政府の代理人は取り調べは原則として録画され、自白の信用性が疑われる場合は証拠として採用されないことなどを説明するとともに「両国には長く続く緊密な関係がある。それをより確かなものにしなければならない」と述べました。

審理では1月にも3人のうち1人に判断が示される見通しです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221203/k10013911931000.html