https://news.yahoo.co.jp/articles/1721021c831c526eadb85bff2ff0082c70ef8dd9

一ヵ月間「砂糖絶ち」をするとどうなる?食生活から砂糖を減らすために今日からできること

できることなら砂糖中毒から脱却したいけれど、なにからどう始めたらいいのかわからない? であれば、この記事はあなたのために書かれたもの。

砂糖といえば、長年悪い評判ばかり。体重の増加や病気と頻繁に関連付けられ、健康を害するものとして、どんなダイエットでも敵扱いされる。

でも実際は、ほかの栄養素と同じように、食べ方がキーとなるだけ。確かに砂糖は、摂り過ぎると健康被害を招くことになる。でも適度に食べるくらいなら、そこまで気にすることはない。アメリカ版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。
それでも甘いものをやめたい、砂糖の摂取量を減らしたいと切実に思っているなら、栄養士からの17のアドバイスを参考にするといい。

ただし、とくに妊娠中や服用中の薬がある人、摂食障害や病歴がある人、またはそのリスクがある人は、今までの食事内容を変える前に、必ず医療提供者に相談すること。

どのくらいの砂糖なら摂取しても問題ない?
イギリスの国民保健サービス(NHS)のガイドラインによると、砂糖は1日に摂取するカロリーの5%未満に抑えるべきとのこと。つまり、30g(角砂糖約7個分に相当する)以下の摂取であれば問題ない。この30gに、バナナやリンゴの天然糖は含まれない。

砂糖断ちにはどれくらいの日数がかかる?
はじめに。科学的な観点からいえば、糖の摂取をやめることはできない。私たちの体は、燃料や、脳、中枢神経系、赤血球を正常に機能させるために糖を頼っているから。でもあなたが望むなら、食事から砂糖の摂取量を多く減らすことは十分可能なこと。

また、私たちの知る限りでは、砂糖断ちにかかる日数について臨床研究に基づく数字はなく、どれくらいの期間砂糖を食べないでいるべきかを示す明確な答えもない。

だが、3日間砂糖(果物やジュースに含まれる糖類も含む)を摂らないでいると、味覚がリセットされ、野菜や果物の甘みをより深く味わえるようになると実感する人は多い。砂糖抜きの食事プランは、通常8週間は行う。その後、フルーツやダークチョコレートを少しずつ取り入れていく。

心に留めておくべきことは、すべての人は異なることを理解すること。砂糖を減らすことを容易いと感じる人もいれば、砂糖断ちがすべての人に適しているというわけでもない。

1ヵ月砂糖を摂取しないでいると、体にどんな変化が起こる?
砂糖断ちの影響は、それまでどのくらい砂糖を摂取していたか、栄養や水分、ストレス、睡眠の質など、あらゆるライフスタイルの要因や、年齢、遺伝などの個人的要因によって全く異なる。砂糖を1か月間やめた場合に、あなたの体がどう反応するかは一概に言えないけれど、砂糖は中毒性があるので、砂糖をやめて最初の数週間は禁断症状を経験する可能性がある。これには、以下のような症状がみられる。

・不安感、落ち着きのなさ、神経質
・憂鬱感
・ブレインフォグ、集中力の欠如
・睡眠パターンが変わる
・ふらつき
・吐き気
・倦怠感
・無性に食べたい欲求が出る
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

砂糖は炭水化物。三大栄養素の一つで、生きるために欠かすことができないもの。砂糖には、主にブドウ糖、果糖、乳糖、ショ糖の4種類がある。ショ糖は、ケーキや甘い飲みものをより甘く美味しくするための砂糖の一種で、体に悪いとよく関連付けられているのがこれにあたる。

果糖は、果物に含まれる天然糖のこと。乳糖は、乳製品に含まれる天然糖のこと。ブドウ糖を多く含む食品には、ハチミツやアガベ、フルーツジュースなどがある。

でも、これら4種類の砂糖には、一体どんな違いがあるの? 簡単にいうと、各糖類に含まれる栄養素が違う。ショ糖は、甘くするために食品や飲みものに加えられ、「エンプティカロリー(カロリーは高く、栄養は空っぽという意味)」といわれることが多く、栄養素の観点でみるメリットはほとんどない。

残りの3種類の砂糖は、果物や野菜、パン、パスタ、牛乳にもとから含まれているもので、さまざまな栄養素やビタミン、ミネラルを含有している。

どの種類の砂糖にせよ、長期にわたって摂取し過ぎていれば、あらゆる体の臓器に健康被害を加えたり、虫歯になる恐れもある。でもよく聞いてほしい。栄養価の高いバランスの取れた食事の一部として砂糖を摂取することは、なにも悪いことではない。