村役場で「災害級の大量退職」…定数17人なのに10人まで減少へ
日本海に浮かぶ人口約350人の離島・粟島(新潟県粟島浦村)で、村職員が大幅に不足する異常な事態が続いている。1日付で県から職員1人の派遣を受けたが、定数には遠く及ばず、村政運営の危機が解消するめどは立っていない。

異例の職員派遣
県は粟島浦村からの要請を受け、1日付で課長補佐級の職員を派遣。10月から空席となっている役場の中枢を担う総務課長として着任した。県や村によると、村の一般事務職員は定数17人。派遣された県職員を含めて13人(休職者を除く)になったが、来年1月末までに3人が家庭の都合などで辞職予定で、職員は10人(同)となる見込みだ。

村は県だけでなく、市長会、町村会にも職員派遣を依頼。内閣府の「地方創生人材支援制度」を活用し、国にも職員派遣を要請した。県市町村課の担当者は「災害発生時を除いて年度途中の職員派遣は異例。もともと職員が少ない自治体では退職

https://www.yomiuri.co.jp/national/20221203-OYT1T50082/