https://mainichi.jp/articles/20221128/ddm/005/070/004000c

誤解生む誤った安易な演出=元刑務官・堀口忠男・79

 最近放送されたドラマが、とても気になった。

 殺人容疑で拘置所に収容中の被告人が病に侵され、施設で対応できずに専門の病院に移る場面があった。これは現実にもしばしばあること。が、この病人はベッドに寝ている間も手錠が施されていた。こんなことは絶対にない。笑って済ませばいいのだろうが、私にはできない。なぜなら、世間はそれを現実と誤解するからだ。