世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者が早稲田大(東京都新宿区)周辺を「聖地」として巡礼する様子がインターネット上で報告されている。信者が訪れる地域には住宅地も含まれ、住民からは困惑の声も聞かれる。なぜ、韓国で生まれた旧統一教会が早稲田を聖地に位置付けているのだろうか。【田中裕之】

巡礼の様子を収めた動画を公開
 旧統一教会は1954年にキリスト教系新宗教として韓国で誕生し、日本では59年に教団が設立された。創始者は「真(まこと)のお父様」と信者から慕われる文鮮明(ムン・ソンミョン)氏だ。

 その文氏が41年4月1日に初来日した記念日を教団では「日臨節(にちりんせつ)」と呼び、信者がこの日を祝って巡礼した様子を収めた動画がネット上で公開されている。

https://mainichi.jp/articles/20221201/k00/00m/040/161000c