アゼルバイジャン民族はイランなどにもまたがって住んでおり、その料理は、中央アジアのイランとトルコの影響を受けています。

濃厚な羊肉とひよこ豆のスープ・ピティ(Piti)、米と肉団子、ヨーグルト、ほうれん草のスープ・ドーヴァ(Dogva)、肉団子と卵を煮込んだクフタ・タブリズィといったスープ・煮込み類や、ポロウ(Plov)という、羊肉や松の実、野菜、ドライフルーツ、栗などの炊き込みご飯や、肉をグリルしたカバブ(特に、仔羊の肉を焼いたリュリャ・カバブ)、具を葉で包んだドルマなどがポピュラー。

料理の味付けは、トルコよりも、紀元前からこの地を支配していたペルシャ(イラン)料理の影響が今も根強く残っており、アルメニアと同様、ざくろや干しぶどうといった果物で味付けすることも多いようです。

また、カスピ海のチョウザメの卵(=キャビア)が供され、白身の肉も調理されますが、最近は漁獲高が減っているようです。

アゼルバイジャンはイスラム教徒の多い国ですが、アルコールが広く飲まれています。隣国グルジアとともに、ワインの発祥地のひとつともいわれ、現在もワインが造られていますが、残念ながら現在のところ、ほとんど国外に輸出されていません。

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