かえでぃーの愛称で親しまれる加賀は2012年11月よりハロプロ研修生として活動し、2016年12月にモーニング娘。に加入。長い手足を生かしたダンスで一目置かれる存在となったが、ダンスをより本格的に学ぶという目標に向けて卒業を決めた。本日のコンサートはモーニング娘。'22の秋ツアー「Hello! Project 2022 Autumn CITY CIRCUIT モーニング娘。'22 25th ANNIVERSARY CONCERT TOUR ~SINGIN’ TO THE BEAT~」のファイナル公演であり、CSテレ朝チャンネル1での生中継および全国の映画館でのライブビューイングも実施された。
開演時刻の18時を過ぎると、観客は「か・え・で」のリズムで手拍子を打ち、ペンライトの色を加賀のメンバーカラーである赤に切り替える。そこへ堂々とした足取りで現れた13人のメンバーは、米津玄師の楽曲に歌詞が引用されたことでも話題の「そうだ! We're ALIVE(updated)」でライブを開始し、続けて「恋愛レボリューション21(updated)」を披露。センターステージを取り囲む通路でパフォーマンスを繰り広げ、会場を一気に盛り上げた。
センターステージでピンスポットを浴びながらそれぞれクールなソロダンスを見せたモーニング娘。'22は、そこから「ムキダシで向き合って」に突入し、続けて「自由な国だから」「恋愛Destiny~本音を論じたい~」を激しくパフォーマンス。その後は各期別のデビュー曲がメドレーで披露され、途中キレのあるソロダンスも見せた加賀は13期生のデビュー曲である「BRAND NEW MORNING」で同期の横山玲奈と拳を突き合わせた。
最新シングル曲「Happy birthday to Me!」披露後、ステージに残った加賀と横山は声をそろえて「私たち13期生です!」と挨拶。2人は13期生でやり残したこととして秩父へのバスツアーを挙げ、横山は“アディショナルタイム”というタイムリーなワードも駆使しつつ、どうにかして開催することを提案。困惑する加賀を残してステージをあとにした。
2人のMC後、モーニング娘。'22はユニットでのステージを披露。赤い衣装に着替えつつ、小田さくらと横山が「忘れらんない」、石田亜佑美、加賀、岡村ほまれが「Take off is now!」、譜久村聖、生田衣梨奈、野中美希、山﨑愛生、櫻井梨央が「愛して 愛して 後一分」、牧野真莉愛、羽賀朱音、北川莉央が「大きい瞳」をそれぞれ披露し、加賀がセンターを務める最新シングル曲「Swing Swing Paradise」につなげた。
ライブ後半、モーニング娘。'22は現メンバーでは初披露となる「ジェラシー ジェラシー」に続けて「One・Two・Three(updated)」「ナルシス カマってちゃん協奏曲第5番」をパフォーマンス。これも現体制初披露となる「ビートの惑星」「人間関係No way way」や「ドッカ~ン カプリッチオ」「わがまま 気のまま 愛のジョーク」でラストスパートをかけると「この先それぞれ違う道を進みますが、気持ちはひとつです。皆さんと一緒に明るい未来を歩いていきたいと思っています」という加賀の言葉から「歩いてる」を歌い上げた。
本編終了後、観客は開演時同様にペンライトで武道館を赤一色に染め、「か・え・で」のリズムの手拍子でアンコールを求める。そこへ走り込んできたモーニング娘。'22は「強気で行こうぜ!」で勢いよくパフォーマンスを再開。「What is LOVE?」披露後は、加賀を除く12人のメンバーがそれぞれ思いを語る。今年6月に加入し、今回初めて武道館に立った櫻井は「お互い心境は真逆なんですけども、加賀さんと半年間でも重なったのは大きなこと」と語り、同期である横山は「たぶん皆さんが思ってる以上に私たちって仲がいいんですよ。同期が加賀だったからここまで楽しく活動できたと思ってるし、加賀が同期でよかったなって思います」と涙ながらに語った。
12人それぞれが加賀への思いや彼女の魅力をコメントしたあと、衣装を変えた加賀が再登場。彼女は1人で「Give me 愛」を熱唱し、情熱的なダンスでその思いを表現した。そしてライブを締めくくる楽曲として13人で披露されたのは「Ambitious! 野心的でいいじゃん」。「ラストー!」という加賀のかけ声でテープが放たれ、メンバーは拳を突き上げながら武道館に力強い歌声を響かせた。パフォーマンスを終えた加賀は「10年間応援してくださったすべての皆様、本当にありがとうございました! モーニング娘。加賀楓でした!」と挨拶。武道館を埋め尽くす観客に手を振ってステージを去った。
なお加賀のソロ歌唱曲「Give me 愛」は各配信サイトにて明日12月11日より配信される。