堺市立小学校で発達障害のある女子児童(現在中学生)がいじめを受け、転校を余儀なくされた事案で、この元児童が市と加害した同級生の親に対し、いじめの調査や子どもの監督を怠った責任があるなどとして、計165万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁堺支部に起こしていたことが9日、分かった。提訴は10月31日付。

訴状によると、2019年に小学4年だった元児童は、同級生2人から交換日記で名前や自身に関する記述を塗りつぶされたり、靴に小石や小枝を入れられたりするいじめを受けた。担任に相談したが、同級生に謝らせるだけで根本的な解決策をとらず、母親から相談を受けた校長も、いじめ対策委員会を開くなど必要な対応をとらなかったとしている。

https://mainichi.jp/articles/20221210/k00/00m/040/105000c