反抗的生徒を「反社会」、よい生徒に「無印良品」 中学が不適切資料

相模原市南区の市立大野南中学校で、生徒を「反社会」などの表現で分類する資料を作成し、
教員間で共有していたことがわかった。市教育委員会が10日、取材に対して明らかにした。

市教委によると、資料は同校2年生の学年主任の男性教員が作成。来年度のクラス編成で使う「学級編成要項」として2年生を担当する教員間で使われていた。

要項には、リーダーではないが生活態度のよい生徒を「無印良品」、友人関係にトラブルがあり、
反抗的な態度が見られ問題行動の多い生徒を「反社会」、欠席が多く登校を渋り、
支援が必要な生徒を「非社会」などと定義する項目を記していた。資料に生徒名は書かれていなかったという。

2年生の7クラスのうち、あるクラスの担任が11月30日、教室内の教卓に資料を置き忘れ、生徒が見つけたことで発覚。
校長から全校生徒に謝罪と経過説明があったほか、臨時の保護者会で謝罪と説明があったという。
市教委は「人権を傷つける内容で、事態を大変重く受け止めている。再発防止に努めたい」としている。
https://www.asahi.com/articles/ASQDB775TQDBULOB008.html