北朝鮮の人権問題を担当する韓国の人権大使と国連の特別報告者が、横田めぐみさんの母親など拉致被害者の家族とそれぞれ面会し、一刻も早い解決に向けてともに協力していく考えを示しました。
中学1年生の時に北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母親の早紀江さんなど拉致被害者の家族は、12日に都内で、韓国のイ・シンファ(李信和)北朝鮮人権国際協力大使、国連のエリサベス・サルモン特別報告者と相次いで面会しました。

面会は、それぞれ非公開で行われ、拉致被害者の家族からは、高齢化が進み、特に親の世代は解決まで残された時間がないことを訴えたということです。

被害者家族によりますと、これに対し、韓国のイ人権大使は、家族に同情の気持ちを伝えたうえで、解決に向けて日韓両政府で連携していく考えを示したということです。

また国連のサルモン特別報告者は、横田めぐみさんの母親の早紀江さんに「自分の母のように思う」と述べたうえで、事態打開のために国際社会として協力していく姿勢を示したということです。

面会のあと、拉致被害者の家族会代表の横田拓也さんは「北朝鮮が一番責められたくない人権問題に日韓が協力して対応すること、国際社会が北朝鮮にその解決を強く迫ることはとても意味があることです。私たちも声を上げていきたい」と話しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221213/k10013920941000.html