対中半導体規制巡り「日本やオランダと協議」 米大統領補佐官
12/13(火) 11:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/68f9395a813aa43bd055f3cfc0bab3e1cd6ff729

 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は12日、バイデン政権が
10月に発動した最先端の半導体の対中輸出規制で日本、オランダと協議してい
ることを明らかにした。最先端半導体の製造装置は米国、日本、オランダの企業
が世界シェアの大半を握る。3カ国が連携して規制を強めれば、中国は最先端
半導体を入手するのが難しくなる。

 サリバン氏は同日の記者会見で、対中半導体規制について「すべての同盟国
やパートナーと協議している。日本やオランダとも話し合いをしている」と説明。
「懸念を共有する幅広い国で率直な議論が進められていることに満足している」
と述べた。

 米ブルームバーグ通信は同日、日本とオランダが米国と協調し、最先端半導体
の製造装置の対中輸出規制を強化する方針で基本合意したと報道。数週間内に
公式に発表される可能性があるとしている。

 バイデン政権は、大量破壊兵器の開発など軍事利用を防ぐことを目的に、半導
体の対中輸出規制の新たな枠組みを発表。半導体のみならず製造装置も規制し、
中国が最先端の半導体を入手する経路を完全に遮断する考えを示している。

 一方、中国は12日、この半導体輸出規制を不当として、米国を世界貿易機関
(WTO)に提訴したと発表した。11月の米中首脳会談で両国は衝突回避で一致し
たが、半導体を巡る米中ハイテク戦争は日欧など関係国を巻き込み激化する恐
れがある。【ワシントン大久保渉】