https://www.sankei.com/article/20170305-RICSHRK5EZLJVFHJ2FKORGLENU/

既婚者のセックスレス47%の衝撃 年々進むレス過去最多 日本の夫婦の回数は世界平均半分以下の年◯回

ますます深刻化する少子化に挑むため、「夫婦の営み」という秘め事に果敢に切り込んだ調査が毎年発表されている。夫婦がセックスレスにある状態は昨年、10年前(34・6%)に比べて、12ポイントも悪化する47・2%で、半数に上るという実態が明らかになった。男性側の原因を突き詰めると、「仕事」を理由にしていることが多く、女性の場合は「面倒くさい」という意見が多かったという。
ギリシャ人は「年164回」
 調査をしているのは、一般社団法人「日本家族計画協会」。昨年10~11月、16~49歳の男女3000人に調査票を手渡す方法で調査した(有効回答率は46・8%)。平成14年(セックスレスについては16年)から行っており、今年で8回目。
日本性科学会によると、セックスレスとは「特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1カ月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合」をいう。
日本のセックスレス化は年々進んでおり、過去最多を記録し続けている。

 避妊具の大手メーカーDurex社が2008年に公表した調査によると、年間の性交回数は、ギリシャがトップで164回。次いで、ブラジル145回、ポーランド・ロシアが143回、インド130回、メキシコ・スイス123回と続く。日本は年48回の週1回程度で、世界平均の103回の半分以下だ。

 ただ回数が多ければいいというわけではない。カナダのトロント大学の教授が2015年の学術誌に書いた論文では、「カップルの幸福度は週1回のセックスで十分」と主張している。


「面倒くさいといったら面倒くさい」
 婚姻関係のある人が、セックスに対して積極的になれない理由は何か。

 男性では、「仕事で疲れている」が35・2%。6年前(19・7%)のほぼ倍になっている。次いで、「家族(肉親)のように思えるから」が12・8%、「出産後何となく」が12%、「面倒くさい」7・2%だった。
これに対し、女性の方は、「面倒くさい」が22・3%、「出産後何となく」20・1%、「仕事で疲れている」17・4%、「家族(肉親)のように思えるから」が8・2%だった。6年前の理由の一番も「面倒くさい」が26・9%を占めており、傾向はさほど変わらない