年内で芸能活動を終了する意向のシンガー・ソングライター、吉田拓郎(76)が11日、ニッポン放送「吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」に出演。
歌手の中島みゆき(70)の新しいアルバムにギターとコーラスで参加したことを明らかにした。

 吉田は1995年、中島に「永遠の嘘をついてくれ」の楽曲提供を受け、2006年「つま恋」ライブでは、サプライズ出演した中島と2人で同曲を披露するなど長年親交がある。

 番組では吉田自身も旧知の仲で、長年中島の作品を手掛ける音楽プロデューサーの瀬尾一三から連絡があったことを明かし「拓ちゃん、今、中島みゆきのアルバムをレコーディングしてるんだけど、前に約束してたの覚えてますか?とかいって。
中島みゆきのライブにおしのびで参加して、『悪女』とかを後ろで、ステージで弾くっていうの覚えてますか?と。“久しぶりだなあ。瀬尾ちゃんもみゆきもその後元気かい?。
俺にギターでも弾かせようかっていう企画なのかい”と言ったら、拓ちゃん急なんだけど来週時間あるかなって」とオファーを受けたという。

 2010年、「THE ALFEE」坂崎幸之助とともに担当していた同番組に瀬尾と中島がゲスト出演。
その際、吉田が「『悪女』は歌えないけど弾けるんだよ。ギターはうまいぞ。『悪女』弾きながら踊りたいってずっと言ってるんだよ」と中島のバックバンドの一人として演奏したいと熱望。
ライブ出演はかなわなかったものの、「中島の後ろで演奏」が8年越しで実現した。

 「僕も中島みゆきのライブでギター弾きに行くよという約束はしていたので、サプライズでやりたいなと思ってたけどできなかったし…瀬尾ちゃんには、リタイヤを表明してからギターとか楽器類を手放しちゃって。
スッキリしたいという気持ちから手元にあまりギターがないんだよと」とやりとりを回想。
中島のバンドメンバーにギタリストの古川望が参加していることから「(古川は)つま恋の2006年も後ろで弾いていて、あいつのギター良い音するから、ギター持って来いと言っといてと。
俺は結局手ぶらで行こうという算段だったんですけど、ハハハ」と手ぶらで収録スタジオに出向いたという。
収録当日は「某日、スタジオに向かいまして、車降りてスタジオに入る廊下で中島みゆきが立って待ってまして。すぐわかりましたよ。
“久しぶりだな、みゆき元気だったか!”ってつい廊下でハグして。2人で。ジジイとババアのハグってね…」と苦笑しながらも中島と旧交を温めた。
「なんていう曲か忘れましたけど…すごいわかりやすいシンプルな。面白い詞歌ってんなって思って。最近あいみょんの影響で女の人が書く詞の世界、ストレートさ、女の人が見た男と女の関係というか。
俺ら男から見たのとは社会観みたいなのが違う気がしていて。女性が見た恋愛観はとても新鮮で、なるほどこっちが正しいなと」と、しみじみと中島の世界観を堪能した様子。
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