広島市議会(定数54、欠員3)は15日の本会議で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体との一切の関係を断つと宣言する決議案を賛成少数で否決した。

【一覧】広島県内の首長、県議、広島市議と旧統一教会や関連団体との関わり

 決議案は共産党(5人)が提出。信者の高額献金被害に触れ「旧統一教会の反社会的本質に対し、政治家が目をつぶることは許されない」と提案理由を説明した。議長を除く47人の採決で、賛成はほかに市民連合(6人)全員、自民党保守クラブ(9人)の1人、市政改革クラブ(2人)の1人、無党派クラブ(1人)の計14人にとどまった。

 採決後、賛成しなかった会派は「党がすでに関係断絶を宣言している」「決議案の内容が不十分だ」などの見解を示した。