https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221216/k10013925441000.html

愛知 岡崎警察署留置場で入院検討も男性死亡 対応の問題を調査

愛知県の岡崎警察署の留置場で勾留されていた43歳の男性が死亡した問題で、持病のある男性の入院について警察が内部で検討していたものの、入院させないまま死亡していたことが分かりました。警察は入院をめぐる判断や対応に問題がなかったか調査を進めています。

今月4日、岡崎警察署の留置場で、公務執行妨害の疑いで逮捕され勾留されていた43歳の男性が意識を失っているのが見つかり、病院に搬送されましたが死亡が確認されました。

警察によりますと、男性が暴れたため「保護室」に隔離して、ベルト型の手錠や縄などで連続して100時間以上拘束し、複数の警察官が足で男性を動かすような行為をしていたということです。

また、男性は食事を拒んで5日間にわたって食事を採っておらず、腎不全による病死だったということです。

男性は統合失調症と軽度の糖尿病の持病があり、男性の父親は、入院させるなどの医療的な措置を取るよう2度にわたって求めましたが、警察が入院について内部で検討していたものの、入院させないまま死亡していたことが捜査関係者への取材で分かりました。

警察は、入院をめぐる判断や対応に問題がなかったか調査を進めています。

また、連続100時間以上に及んだ拘束について、対応に当たった一部の警察官が調査に対し「拘束が長すぎると思いながらも、上司の指示が無かったため拘束が続いた」という趣旨の話をしているということで、拘束が続いたいきさつなどについても調べています。