ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は14日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長と電話会談し、ロシアによる侵略でこれまでにウクライナのスポーツ選手184人が死亡したと明らかにした。

大統領府の発表によると、ゼレンスキー氏は露軍の攻撃で破壊されたスポーツ施設の修復に協力するようバッハ氏に要請した。
ゼレンスキー氏は「テロ国家を国際舞台から孤立させるべきだ」と述べ、ロシアのスポーツ選手を国際大会に出場させないことも求めた。IOCは侵略の制裁としてロシアとベラルーシの選手を国際大会から除外しているが、大会参加を検討すると9日に発表していた。

ウクライナのスポーツ委員会によると、サッカーやボクシングなど多岐にわたる選手や指導者が戦地などで亡くなっている。2012年ロンドン五輪に射撃で出場したイバン・ビドニャクさんは軍に入隊し、4月に南部ヘルソン州で露軍との交戦中に死亡した。
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