■岡崎署勾留死「非を認め謝って」 遺族、県警に映像の開示要求

 愛知県警岡崎署(同県岡崎市)の留置場で無職男性(43)が勾留中に死亡した問題で、県警は16日、署員らの対応が法に触れる疑いがあるとして、特別公務員暴行陵虐容疑で同署を家宅捜索し、本格捜査に乗り出した。一方、男性の父親(71)が17日に県警幹部と面会し、男性が収容されていた保護室内の様子を記録した監視カメラ映像の開示を求めた。面会後、取材に応じた父親は「警察は非を認め、息子に謝ってほしい」と怒りをあらわにした。

(中略)

父親と幹部らの面会は17日午後、岡崎署とは別の警察署で非公開で行われた。父親によると、県警側からは今枝克之・県警本部留置管理課長ら4人が出席。冒頭、「大切な息子さんが亡くなったことに心からお悔やみ申し上げます」などと弔意を伝えられたが、謝罪の言葉はなかった。幹部は調査・捜査の進捗(しんちょく)状況について説明し、「時間はかかるが、誠心誠意調べていく」と述べた。父親は保護室内を撮影した監視カメラ映像を見せるよう求めたが、「調査中だ」と答えるにとどまったという。
https://mainichi.jp/articles/20221217/k00/00m/040/212000c