アメリカで心臓移植手術を受けた長野県佐久市の「ゆうちゃん」こと中沢維斗さん・11歳。14日、父親が追加で3億6000万円の募金が必要になったと訴えました。1回目と合わせると6億円を超えます。

元気な姿を見せる「ゆうちゃん」。重い心臓病のためアメリカに渡り、2022年10月、移植手術を終えました。現在は外でも遊べるほど回復し、帰国の日を待っています。

医療費は両親や支援者らが募金活動を行い、当時の目標金額を上回る2億5100万円を集めました。

しかし…

父・中沢智春さん：
「非難が多くても、（金額が）集まりにくくても、否定的に言われているが、覚悟の上で…決めたので」

14日、父親の中沢智春さんが長野市内で会見を開き、再び募金活動を行うことを明らかにしました。

募金を始めた2021年11月当時、1ドル114円でしたがその後、円安が急激に進行。

また、「ゆうちゃん」は渡米後体調が悪化し、補助人工心臓をつけることになり、病院からは追加で3億円以上の請求があったということです。

2回目の募金の目標金額は不足している3億6000万円。1回目と合わせると6億円を超えることになります。

父・中沢智春さん：
「（請求額を）払わなかったら、これから子どもを助けたくて海外での移植を目指すご家族にも悪影響を与え、迷惑をかけてしまうことも想定される。県民の皆さんにまたお願いすること、心苦しいが、いま一度、維斗のためにお力を貸していただきたいと切に思う。ご協力よろしくお願いします」

今後、正式な請求額が決まる見通しで、集まった募金に余剰が出た場合は、ゆうちゃんと同じようにアメリカでの心臓移植を目指す子どもに寄付するということです。

募金活動は主に銀行口座への振り込みで行いますが、募金箱の設置などへの協力も呼びかけています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2678eda41d8e64ea5a2671029779bf76fc318978