冬の戦争、迫り来るロシアの攻撃
向こう数カ月が正念場、ウクライナ軍司令官からの警鐘

ロシアは新たな攻撃のために兵士と武器を集結させている。

 春になってからの可能性が高いが、早ければ1月にも、ウクライナ東部のドンバス地方や南部から、場合によっては北に位置するロシアの傀儡国家ベラルーシからさえも大規模な攻撃を仕掛けてくる恐れがある。

 ロシア軍の狙いはウクライナ軍を押し戻すことであり、再び首都キーウ(キエフ)制圧を試みる可能性すらある――。

 これは本誌エコノミストの論評ではなく、ウクライナ軍の総司令官を務めるヴァレリー・ザルジニー大将の見立てだ。

 ここ2週間以内に行われた前例のない一連の会見で、同大将がウォロディミル・ゼレンスキー大統領、陸軍司令官のオレクサンド・シルスキー大将とともに今後カ月間の正念場について我々に警鐘を鳴らした。

「ロシアは約20万人の新たな部隊を準備している」

 ザルジニー大将は本誌にこう語った。

「再びキーウに攻勢をかけてくることは間違いない」

 西側の情報筋は、ロシアのウクライナ戦総司令官のセルゲイ・スロビキン大将は最初から、この戦いは数年間に及ぶと見ていたと話している。

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https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73174