店の商品を、次から次へとリュックに詰める男。

わずか1分余りの犯行で、盗み出していったのは…。

被害に遭った店の店長「全部馬刺しで、1回では、絶対食べきれないですね」

16日未明、愛知・名古屋市内にある、肉専門の無人販売店に、迷彩柄のダウンジャケットを着た男が現れた。

入ってくるなり、冷凍庫の中をのぞき込み、物色。

手にしたリュックをよく見ると、口が大きく開いているのがわかる。

そして男が、冷凍庫の扉をゆっくり開けた次の瞬間だった。

迷うことなく、次々と馬刺しをリュックの中へ。

すでにリュックには、10パックを超える馬刺しが入っているはずが、まだ満足しないのか、なかなか手を止めない。

ここでようやく扉を閉めるかと思いきや、最後にまた追加。

結局、男が詰め込んだ馬刺しは、全部で29パック、およそ3万7,000円分。

パンパンに膨れ上がったリュックからはみ出した馬刺しを、ぎゅっと押し込むと、男はセルフレジで代金を支払うことなく、足早に店をあとにした。

被害に遭った店は、あまりに大胆な男の犯行に、驚きを隠せない。

被害に遭った店の店長「この人怪しいなと思ったけど、想像以上に大胆な犯行だったので率直にびっくりした」

馬肉を大量に盗んだ男は、名古屋駅の繁華街とは逆方向の住宅街へと逃走したという。

盗まれた馬肉の代金およそ3万7,000円は、店の売り上げ3日分に相当。

そのため店長は、男が店に再び現れ、犯行に及ぶことに不安を感じている。

被害に遭った店の店長「本当に2度と来てほしくないし、自分自身で心を改めてほしい」

被害に遭った店は、警察に被害届を提出したという。