ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は8日、ウクライナのエネルギー設備破壊について「確かに我々がやっていることだ。しかし、始めたのは誰だ?」と述べた。ウクライナでは現在、降雪が続く氷点下の寒さの中、数百万人が電気や水道のない状態で暮らしている。

クレムリン(ロシア大統領府)で開かれた「ロシアの英雄」賞などの表彰式に出席したプーチン氏は、諸外国がロシアをどのように非難しても、「我々の戦闘任務を妨げるものではない」とも述べた。

戦場で後退が続いたロシア軍は10月10日から、ウクライナの電力系を次々と攻撃してきた。民生インフラを意図して破壊するこの戦術について、西側では戦争犯罪だと非難する声も出ている。

複数の専門家はBBCに対して、エネルギー・インフラを破壊するというロシアの戦法は、具体的な作戦上の戦果を挙げるためというよりは、ウクライナの住民を威圧し、士気をくじくことが目的で、その場合は国際法違反にあたると指摘している。

https://www.bbc.com/japanese/video-63913361