ニューヨーク連銀の最新調査によると、米労働者が新たな仕事を受け入れようとする最低の年間報酬額が
11月に約7万3700ドル(約1000万円)に上昇し、2014年の調査開始以来で最も高かった。

上昇は雇用されている人が無職の人に比べて顕著だった。同連銀が4カ月ごとに行う今回の調査結果は、
賃金上昇圧力の基調的な強さと、インフレ抑制に向け米金融当局者が直面する試練を浮き彫りにしている。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は先週、0.5ポイント利上げが決定された後の記者会見で、
賃金が「2%のインフレ率に沿うような水準を大きく上回って」上昇していると指摘。
モノや住宅の値上がり圧力が緩和しつつある中で、当局者はサービス業界のインフレをより持続的にし得る要因の一つとして賃金に注目している。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-19/RN5NTFDWRGG001#