「まんがのチカラ」インタビュー『荒木飛呂彦先生(中編)』その1

荒木:ああ、『仮面ライダー』も謎でした。あのね、はっきり言って全然面白いと思えなかった(笑)。
『巨人の星』(梶原一騎先生/川崎のぼる先生)とかに比べて、ストーリーが何を言いたいのか分からない。
ずっと、うじうじうじうじ悩んでいるじゃないですか。
なのに、すごい人気があって不思議だったなあ。石ノ森先生の『マンガ家入門』はバイブルですけど、あのまんがの良さはわからないですねえ、いまだに。

荒木:あの、エヴァンゲリオンとかガンダム系のさ、「ホントは戦いたくない心理の主人公がマンガの主人公になってる」ということがよくわかんないんですよ(笑)。
だってスカッとしないじゃないですか! 悩まずに突き進んで欲しいよね。スカッと。

「自分は改造人間になってイヤだよー」みたいなね。
オレだったら「うれしいんじゃないか」と思うんだけどね。うらやましいじゃない単純に。

ラッキー、みたいな。
http://atmarkjojo.org/archives/1435.html