せんべろの聖地「もつ焼き専門 丸昌」全焼、常連客ら衝撃 仙台駅近くで未明に火災

2022年12月20日 20:09
2022年12月20日 20:40 更新

 火事があった仙台市青葉区の旧さくら野百貨店裏の路地は1000円でべろべろに酔える「せんべろ通り」と呼ばれ、低価格の大衆酒場が密集していた。全焼した「もつ焼き専門 丸昌」はせんべろの聖地として特に有名だった。

 魅力は安さ。「田楽(1本)30円」「たこ焼き100円」。メニューには安価な料理がずらりと並んだ。夜には混雑し、しばしば行列もできた。

 「庶民の味方だった」と常連の40代会社員男性。近隣の飲食店経営者も「串焼き店が集まり、通り全体として魅力を増していた。丸昌は特に人気があったので残念」と話した。

 前身の復興支援酒場は秋田市の飲食チェーン「ドリームリンク」が2011年9月に開店し、市民や復興作業員らの胃袋を支えた。その後新装し、12年11月に丸昌がオープンした。

 ドリームリンクの村上雅彦社長は「迷惑をかけた」とした上で「自分で言うのもおこがましいが、酒場も丸昌も多くの市民に愛された。可能なら再建して地元に貢献したい」と語った。

https://kahoku.news/articles/20221220khn000308.html