S&P、楽天Gを「BB」に格下げ-見通しは「ネガティブ」

S&Pグローバル・レーティングは21日、楽天グループの長期格付けを「BB」とし、従来の「BB+」から1段階引き下げた。

S&Pは発表文で、「モバイル事業の業績改善が遅れていることで、非金融事業のフリーオペレーティングキャッシュフロー(FOCF)の大幅な赤字が今後12カ月程度続く」とし、「同赤字を補うための非負債性資金の調達が2022年12月期中はわずかな額にとどまることで、非金融事業の財務内容は大幅に悪化する見通し」と説明した。

その上で、「モバイル事業の業績改善が一段と遅れるなどして、来期の非金融事業の業績とFOCFがS&Pの現在の想定よりも弱いものとなる可能性が3分の1以上の確率であるとの見方を反映」したとして、格付け見通しを「ネガティブ」とした。

楽天Gの格付けは21年7月に「BBB-」から投機的水準である「BB+」に引き下げられており、1年5カ月で再び格下げとなった。


https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-21/RN8GO8T1UM0W01