萬子姫(まんこひめ)の絵本で鹿島PR 佐大生5人

佐賀大1年生の5人が、鹿島市の祐徳稲荷神社にまつわる萬子姫の絵本を利用したまちおこし案を地元関係者に披露した。
「第1回佐賀学生ビジネスプランコンテスト」でグランプリに輝いた企画で、学生たちは「鹿島の知名度アップや観光収入増などを狙う」と説明した。

コンテストは佐賀大などが起業家精神の育成を目指し、県内の高校・大学生を対象に今年1月に実施。
萬子は鹿島藩の3代藩主鍋島直朝公の妻で、京都から嫁ぐ時に稲荷大神の分霊を預かったのが同神社の始まり。
鹿島商工会議所であった披露会には約50人が参加した。学生たちは制作した絵本を朗読し、
「萬子姫は37歳で結婚しているので、晩婚傾向の今の独身女性のエールになる」
「絵本販売の次はキャラクタービジネスを手がける」など事業展開を紹介した。
来場者からは「絵本の中の表記を地元で呼ばれている萬姫にしてみたら」などの意見が出た。
リーダーの寺田亜衣さん(19)は「地元の人に聞いてもらってうれしい。今後、販売の実現に向けて努力していきたい」と語った。
http://www.saga-s.co.jp/kizi1.asp?ID=20060316&COL=12