https://www.asahi.com/sp/articles/ASQDN6SRQQDNIIPE00H.html
北海道立総合研究機構(道総研)は20日、工業試験場の研究職の男性職員(62)が、海賊版ソフトウェアを無断で業務に使用していたと発表した。正規のソフトメーカーから著作権法違反で損害賠償を求められ、同日、8300万円の賠償金を支払った。道総研は今後、職員を処分した上で賠償金の返還を求める方針。

 道総研によると、職員は2018年から、ダッソー・システムズ・ソリッドワークス社(米国)の図面設計ソフトの海賊版をインターネットからダウンロードし、職場や私有の複数パソコンに無断でインストールし利用していた。今年8月にダッソー社からの通知で発覚した。

 道総研と同社は今月15日に和解が成立。職員は「海賊版は数千円程度の手数料だけで利用でき便利だった」と認めているという。(中野龍三)