米マイクロソフトは自社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」について、管理状態を監視している端末の29%でサポートが切れているとする
調査結果を発表した。工場やプラントなどのネットワークで使われているOSは業務の一時停止につながることもあるため、
更新が難しいケースもある。

8〜12年前にサポートが切れたウィンドウズ2000やウィンドウズXPの稼働が確認された。工場などのシステムに組み込まれたOSは
更新による影響範囲の見極めが難しく、放置されがちだ。サポートが切れるとサイバー攻撃に脆弱になるため、外部ネットと切り離す
「エアギャップ」と呼ばれる防衛策を施すのが一般的だ。しかし、近年では監視カメラやウェブ会議システムなどの導入が進み、
エアギャップが鉄壁ではなくなりつつある。

そのため、こうした外部ネットとの入り口となる機器のセキュリティーが重要となるが、今回の調査では同社が既に開発を停止した
サーバーを利用するIoT(モノのインターネット)が100万個超見つかっている。
総じて産業用の制御装置の75%が深刻な脆弱性を抱えている状態だという。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC19BWA0Z11C22A2000000/