「名前を間違えられがち」なガンダムキャラ&メカたち 公式もまさかの表記ゆれ?(マグミクス)
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ガンダム作品に登場するキャラクター名や機体名に、思わず口にしたくなるような語感の良さを感じている方も多いのではないでしょうか。とくに宇宙世紀作品に関しては、富野由悠季さんの独特のネーミングセンスの賜物と言えそうです。

その由来もユニークなものが多く、童謡「森のくまさん」が語源の「ボリノーク・サマーン」などは有名なところです。

ただし、作品や登場人物の数が多いだけに子供の頃に誤って覚えてしまい、後から正式名を知るケースも珍しくないようです。そこで今回は間違えられがちなガンダム作品の「人名&機体名」をご紹介いたします。

●小書き文字に要注意

名称の間違いで多いのは「ィ」「ゥ」など、いわゆる捨て仮名や小書き文字を用いた名称でしょうか。よく見かけるのは「エゥーゴ(誤:エウーゴ)」「クィン・マンサ(誤:クイン・マンサ)」「クェス・パラヤ(誤:クエス・パラヤ)」などなど。劇中のセリフでは誤りに近い発音で呼ばれているので、すごく勘違いされがちで、筆者もずっと“クエス”だと思いこんでいました。

●公式にも表記揺れが

厄介なのは、公式にも複数の呼び名が混在しているケースです。例えば『機動戦士ガンダムZZ』に登場するビーチャは、現在「ビーチャ・オーレグ」と表記されています。しかし、TVアニメのEDに流れるスタッフロールでは「ビーチャ・オレーグ」と表記され、この「オレーグ」と書かれたグッズや書籍も多数存在します。

さらに『機動戦士Zガンダム』に登場したシロッコも間違えられやすい名前の代表格。彼の正式名は「パプテマス・シロッコ」ですが、「パプティマス・シロッコ」と呼ぶ人が続出。

それもそのはず、TVアニメの中ではサラ・ザビアロフやヤザン・ゲーブルも、彼を呼ぶときに「パプティマス」と呼んでいるように聞こえました。とくにサラは、かなりしっかりと「パプティマス様」と呼んでいましたね。

●間違えやすい機体名

モビルスーツやモビルアーマーなどの機体名にも間違えやすいものが多数存在します。定番はクシャトリヤ(誤:クシャトリア)のようなケースでしょう。かくいう筆者も『逆襲のシャア』に登場した「α・アジール(アルパ・アジール)」のことを、ずっと「アルファジール」と呼んでいました。

『機動戦士Zガンダム』に登場したバウンド・ドックも勘違いされがちな機体名で、筆者の周辺では「ハウンド・ドッグ」「バウンド・ドッグ」といった言い間違いをよく耳にしました。

●間違っても仕方がないモノも

また「読み間違えてもやむを得ないのでは?」という名称もあります。例えば「ザクII(ザクツー)」と「リック・ドムII(リック・ドムツヴァイ)」のようなケース。同じローマ数字なのに呼び方が完全に異なるのは困りものです。

ほかにもザク・デザートタイプのことを「デザートザク」と呼んだりしますが、デザートタイプの派生機に「ディザート・ザク」がいるので混同しないように要注意。

セガ・サターン用のゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』に登場するのが「ブルーディスティニー」で、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するのは「デスティニーガンダム」です。“ディスティニー”と“デスティニー”の表記違いも間違えやすいポイントかもしれません。

ついでに『ガンダムセンチネル』に登場する「FAZZ(ファッツ)」と『機動戦士ガンダムZZ』に登場する「FA-ZZ(フルアーマーZZガンダム)」も英字で書くとほぼ一緒ながら中身は別物です(FAZZはフルアーマーシステムの検証用機体)。

●ファンは温かい目で見守ろう

歴史が長く、派生作品の多いガンダムシリーズは、軽く振り返っただけでも間違えやすいキャラ名や機体名は、ワンサカ出てきます。いまだに勘違いしたままの人も多いので、ガンダム好きの方は思わずツッコみたくなるかもしれませんが、たとえ間違いに気づいたとしてもこっそり教えてあげるのが優しさかもしれません。