安倍さんがアメリカに行ったときに「晋三、おまえのところは助けてくれると思っているだろうけどそんなことはないぞ」みたいなことを言われたという話もしていた。だから、防衛費をせめてグローバルスタンダードの2%にしろ、何もしないでいると助けてくれはないと言われたという内容がインタビューでとれています。

 安倍さんからは「竹山さん、日米安保は勝手にアメリカの兵士が来てくれて助けてくれると思っているでしょ!?」と聞かれて、「そんなことは何も書いていなくて、ウクライナみたいに武器だけ渡すから勝手に戦ってみたいなのもありえる」と話していた。そうならないためには「せめて2%」だと。

 防衛費の増額の財源に関しては、安倍さんは「国債」と言っていた。インタビューは今年の5月だったけど、そのときは「ふ~ん、そうなんだ~」くらいにしか思っていなかったけど、この年末になって、防衛費の増額がこんなに大きな話題になるとは思わなかった。

 安倍さんがまさにいまの防衛費の増額の問題点を語っていたんです。そのときの話が非常に分かりやすい。いま「防衛費を上げるなんてけしからん!」「増税でまかなうなんて!」という方向に流れているけど、賛成・反対の意見はあってもいいですが、防衛費のそもそもを理解するのに、当時の安倍さんの話は分かりやすかった。なぜいま防衛費を増額するのかのそもそもを知ってもらいたいなと思った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/72478e29be2d2e99aed27520f607b5c569b32cef?page=2