群馬県みどり市の岩宿遺跡を発掘した考古学者・相澤忠洋さんに関する資料およそ4万点が「相澤忠洋記念館」からみどり市に寄贈されました。
相澤忠洋さんは1949年に旧笠懸町で「岩宿遺跡」を発見するなど、日本の旧石器時代の遺跡の調査・研究に生涯をそそいだ考古学者です。これまで相澤さんに関する資料は桐生市にある「相澤忠洋記念館」が所蔵していましたが、館長で、相澤さんの妻、千恵子さんが高齢であることを理由に市に寄贈されました。
調印式で、千恵子さんとみどり市の須藤市長が贈与に関わる契約書に署名しました。贈られた資料は岩宿遺跡発掘のきっかけとなった「槍先型尖頭器」をはじめ、相澤さんが愛用した自転車やバイクなどおよそ4万3000点で一部の資料はすでに常設コーナーに展示されています。
市は2024年に開催予定の文化庁の審議会に向けて、寄贈された資料について国の有形文化財の登録を目指します。また、来年1月からは岩宿博物館の「特別館長」に、千恵子さんが就任します。

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