海自1佐、特定秘密漏えい疑い 保護法施行後初 週明けにも処分
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 海上自衛隊の1等海佐が、安全保障上の重要機密にあたる「特定秘密」を漏えいした疑いがあることが、政府関係者への取材で判明した。防衛省は週明けにも、1佐を懲戒処分とする方針だ。特定秘密の漏えいが明らかになるのは初めて。

 政府関係者によると、漏えいは海自のOBからの依頼が発端とみられる。このOBが現役隊員に接触し、複数の隊員を経て1佐の元に依頼が届き、漏えいにつながったという。自衛隊内の警察にあたる警務隊が、特定秘密保護法違反の疑いで捜査している。

 特定秘密は2014年施行の特定秘密保護法に基づくもので、外交、防衛、スパイ防止、テロ防止の安全保障に関わる4分野から指定される。22年6月末時点で計693件が指定され、省庁別では防衛省の392件が最も多い。漏えいした場合は、刑事罰(懲役10年以下など)の対象となる。【内橋寿明】