やっと落ち着いてきたので、クリスマスイブの日の二郎体験をレポ。

北海道民の俺は、このスレ見ててもう二郎が食いたくて食いたくてしかたがなかった。
休みさえ取れれば飛行機に乗ってでも東京に食いに行くのに・・・
世間のクリスマスムードにもうわのそらで、いつか二郎が食えますようにと、
冬の雪空なんかに乙女チックに願いをかけて就寝した。

夜半。
ふと室内に人の気配を感じて飛び起き、反射的にベッド脇のランプを点ける。
と、なんとそこには全身真っ赤なウールコートを身にまとい、白い袋を背負った・・・
まさかのサンタクロースがいた。
月明かりがカーテンに窓の外のトナカイのシルエットを映しだす。
「今年一年、タケシ君はいい子にしてたかな?君が欲しいプレゼントは・・・ずばりこれだろう。」
そう言ってサンタが白い袋から取り出したのは――どういう原理か――湯気をたてるできたての二郎だった。
「ニンニクは、入れるかね?」と、にこやかに問いかけるサンタ。
「野菜マシマシ、ニンニクマシ、アブラカラメ!」何度も想像の中で繰り返したコールだ。
コールどおりに、トッピングをしてくれるサンタ。感動で胸の奥から熱いものがこみあげる。

「さて、完成だ。」
そう言うとサンタは、床に脱ぎ捨ててあった俺の靴下を拾い上げ、そこに二郎を詰め込み始めた。
俺の制止もむなしく、麺が、豚が、野菜が、アブラがニンニクがぎゅうぎゅうに詰め込まれてゆく。
スープまで流し込まれバンバンに膨れ上がった俺の靴下を俺のベッドにくくりつけると、
「メリークリスマシ!」
満足げにそう言い残してサンタは出て行った。

悪い夢でありますように。
そう願って眠りについたが、翌朝目覚めても、
豚とニンニクの入り混じった不気味な異臭を放つ物体は、依然そこにあった。

以上チラ裏っす。