2022年12月24日 11時07分読売新聞

TikTokが記者の個人情報に不正アクセス、位置情報を監視し取材先探る…従業員を解雇
TikTokのロゴ=ロイター

 【ニューヨーク=小林泰裕】中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する「バイトダンス」は23日、同社を取材する記者の個人情報に不正にアクセスしていたことを明らかにした。記者の取材先を突き止める狙いがあったという。関係した従業員を解雇したとしている。

 バイトダンスによると、米国と中国に勤務する4人の従業員が、ティックトックの利用者のデータに不正にアクセスし、記者が使用している端末の情報を入手した。記者の位置情報を監視し、取材先を特定する狙いがあったとしている。同社に批判的な記事を書いていた米誌フォーブスや英紙フィナンシャル・タイムズの記者が被害に遭ったという。

 バイトダンス広報は、「このような不正は容認できるものではない。情報管理をさらに徹底していく」との声明を出した。ティックトックは若い世代を中心に人気を集め、利用者は世界で10億人を超えるとされる。一方で、利用者の情報が中国に流出しているとの懸念も強まっている。

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