一方、監督を取材した有力週刊誌ベジャをはじめ、地元メディアが一様に質問したのは「なぜ他に肉はあるのに、わざわざ鯨を食べなければならないのか」。
監督は「なぜ鯨だけ選択肢から外さなければならないのか」と反問した上で、ブラジルで牛肉や飼料穀物を生産するため毎年広大な森林が伐採されるなど環境破壊が進んでいる現状を指摘。
「地球の4分の3を覆う海洋の資源活用を考えてもいいのでは」と説いた。
「感情論ではなく、地球的視点で捕鯨を考えてほしい」と言う八木監督は、今回のブラジル訪問を「関心は決して高くはなかったが、次につながる種をまくことができた」と総括した。

https://www.nikkeyshimbun.jp/2018/180831-71colonia.html