「絶対に、絶対に反対させていただきたい」

 12月14日、東京・豊島区の高野之夫区長が会見を開き、西武池袋本店(同区)の低層階にヨドバシカメラが出店する計画について、
強い口調でこう述べた。

「西武池袋本店の運営会社『そごう・西武』の全株式は、
11月に親会社であるセブン&アイ・ホールディングスから米投資ファンドであるフォートレス・インベストメント・グループへの譲渡契約が締結されています。

 その後、西武池袋本店の地下1階~4階などの低層階に、
フォートレスと連携するヨドバシホールディングスが、ヨドバシカメラを出店する計画が浮上していました」(経済ジャーナリスト)

 すでに、池袋駅周辺にはビックカメラ、ヤマダデンキ、ノジマなど大手家電量販店が出店している。
高野区長はヨドバシカメラの出店に反対する理由として、
「(西武池袋本店に入居する)高級ブランドの撤退」と、「家電量販店の競争激化」を挙げている。

「2009年に三越池袋店が閉店し、跡地にヤマダデンキが出店したときは、
高野区長は『(三越閉店という)ショックを乗り越えピンチをチャンスに変えたい』と、ヤマダに期待を示していたのですが……」(前出・ジャーナリスト)

 高野区長はなぜ、ヨドバシカメラの出店には強く反対するのか。豊島区政関係者がこう明かす。

「じつは、豊島区はヨドバシカメラの“ライバル”であるビックカメラと、
2022年10月6日に『豊かなまちづくりのためのパートナーシップ協定』を締結しているのです。
協定によって、豊島区はシティプロモーションの推進や地域産業の活性化など、さまざまな分野でビックカメラと協力していくことになります」




豊島区長「ヨドバシ出店反対」の裏!「ビックカメラとのパートナー協定」と「創業者からの8000万円寄付」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c779f2850c6845527d8e52331043994056bf519