東京都内の喫茶店で向き合った男性は、絞り出すようにこう答えた。

 「この20年で最も変わったこと? 政府・与党から借金を重ねる怖さが消えてしまったことです。『国債をどんなに増発しても大丈夫』と公言する人まで出てきてしまった」

 声の主は、慶応大の土居丈朗教授(52)。20年近くにわたり、数多くの政府系会議の委員を務めてきた財政学の第一人者だ。


毎日新聞 2022/12/25 06:00
https://mainichi.jp/articles/20221224/k00/00m/020/109000c