大の映画好きとして知られるバラク・オバマ元米大統領が、2022年に公開された映画からお気に入りの作品17本を自身のインスタグラムで発表した。

オバマ氏は、「今年も素晴らしい映画をたくさん観させてもらいました。私が特に気に入ったのはこの17本ですが、見落としている作品があれば教えてくださいね」と、フォロワーからコメントを募っている。

今年のお気に入りリストには、巨匠スティーブン・スピルバーグが自身の原体験を描いた渾身の一作「フェイブルマンズ」や世界中で記録破りの大ヒットとなったトム・クルーズ主演作「トップガン マーヴェリック」、
カンフーとマルチバースの要素を掛け合わせた異色SFアドベンチャー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」といった賞レースを賑わせている注目作が含まれている。
さらに、第75回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したパク・チャヌク監督最新作「別れる決心」、「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマ監督が娘・母・祖母の3世代をつなぐ喪失と癒しの物語を描いた「秘密の森の、その向こう」、
ノーベル賞受賞作家アニー・エルノーの短編小説「事件」をオドレイ・ディワン監督のメガホンで映画化し、第78回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「あのこと」、
イランの名匠アスガー・ファルハディー監督によるヒューマンサスペンス「英雄の証明」などの外国語作品も多数選出されている。

そして世界の映画賞を席巻した「ドライブ・マイ・カー」で昨年の同リストに挙がった濱口竜介監督が、新作「偶然と想像」で2年連続のランクインを果たした。

また、オバマ氏と妻ミシェルの製作会社ハイヤー・グラウンドがNetflixとタッグを組んで、最後の奴隷船として知られるクロティルダ号の子孫である米アラバマ州アフリカタウンの住民たちを追った長編ドキュメンタリー「Descendant(原題)」を、
「ハイヤー・グラウンドの作品だから、かなりバイアスがかかっていますが…」との“言い訳”コメント付きで選出しているのも、お茶目なオバマ氏らしい。

オバマ元米大統領の22年のお気に入り映画は以下の通り(オバマ氏の発表順)。
「フェイブルマンズ」
「別れる決心」
「The Woman King」
「アフターサン(Aftersun/原題)」
「エミリー・ザ・クリミナル(Emily the Criminal/原題)」
「秘密の森の、その向こう」
「クロティルダの子孫たち 最後の奴隷船を探して」
「あのこと」
「ティル Till(原題)」
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
「トップガン マーヴェリック」
「ザ・グッド・ボス(The Good Boss/原題)」
「偶然と想像」
「英雄の証明」
「砂利道」
「ター(原題)」
「アフター・ヤン」
https://eiga.com/news/20221227/12/