福岡県は、いちごの生産量が栃木県に次ぐ全国2位。国内外で高い人気を誇るブランドいちご「あまおう」は、筑後地方で最も多く生産されている。
実は稲員氏の実家は農家で、いちごを主に生産していた。子どものころからビニールハウスの開閉やいちごのパック詰めなどの手伝いをしており、
また生産にあたる家族の姿から、生産現場の過酷さは身に染みていたという。

「今、いちごの生産現場では負の連鎖が起きています。収穫期になると、いちご農家は収穫で手一杯になって、次から次に出てくる芽や葉の手入れが行き届かなくなります。
その結果、形の良い大粒のいちごの収穫量が減少してしまうのです。また、収穫は短時間で行う必要がありますが、就農者の高齢化や人手不足により、
寝る間を惜しんで収穫しなければならないのが現状です」

この結果、「あまおう」の販売価格は上昇し、需要は増加しているのに、作付面積は減少傾向にある。こうした負の連鎖を断ち切り、
「生産者がゆとりをもった生活を送りながら収益をあげられるようにしたい」という想いで開発したのが、「ロボつみ®」だ。

https://www.projectdesign.jp/articles/998048e9-a9dc-4faf-b65b-09d4e38b7732