福島 磐梯山 一日の火山性地震観測数が過去最多で臨時解説情報

福島県の磐梯山は、27日から28日にかけて火山性地震が増加し、一日の観測数が過去最多となっています。

気象台は、火山活動が高まっている可能性があるとして、28日夜、臨時の解説情報を発表し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

仙台管区気象台によりますと、磐梯山では、27日正午ごろから山頂の北西おおむね2キロの付近で火山性地震が増加し、28日午後6時までに合わせて636回の揺れを観測しました。

一日に観測した数は、今の基準で観測を始めた1998年以降で最も多く、気象台は「これまでにない地震活動になっている」としています。

地下のマグマの動きを示すとされる火山性微動は認められないほか、地盤や表面の温度、それに噴気に変化はないということですが、地震活動は続き、火山活動が高まっている可能性があるとしています。

このため気象台は、28日午後6時すぎ、臨時の解説情報を発表しました。

今後、火山性微動が増加するなどした場合、噴火警戒レベルを「活火山であることに留意」を示す「1」から、「火口周辺規制」を示す「2」に引き上げる可能性もあるとして、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221228/k10013937461000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221228/K10013937461_2212282145_1228214625_01_03.jpg