前教皇ベネディクト16世の健康状態「悪い」 95歳

【ローマ=共同】ローマ教皇フランシスコは28日、バチカンで一般謁見し、2013年に退位した前教皇ベネディクト16世(95)の健康状態について「非常に悪い」と述べた。
詳しい病状は明らかにしなかったが、聴衆に「前教皇のために祈って」と訴えた。ローマ教皇庁(バチカン)の報道官は「高齢のため、ここ数時間で健康状態が悪化している。
医師がずっと見守っている」との声明を出した。教皇フランシスコが一般謁見後、見舞ったことも明らかにした。
ANSA通信は信頼できる情報筋の話として、前教皇がクリスマス前から「呼吸器の問題」に悩まされていたと報じた。
前教皇は13年、高齢を理由に存命中の教皇として約600年ぶりに退位し、以降はバチカンで生活している。現教皇フランシスコが後を継いだ。
前教皇の健康状態については20年、帯状疱疹(ほうしん)の症状で体調不良に陥っていると報じられたこともあった。
バチカン公式メディアによると、12月1日に神学者に贈られる賞の受賞者と面会していた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB28A2L0Y2A221C2000000/
前教皇ベネディクト16世(2020年、ドイツ・ミュンヘン)=ロイター
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