設置から半世紀以上 国会に謎の「酸素ボックス」 居眠り防止
2022/12/29 08:00
国会に行くたびに気になってしかたがないものがあった。衆院の本会議場の横に設置されている電話ボックスのような木箱だ。レトロな字体で「酸素ボックス」と記されている。といっても、スポーツ選手などが使用している今時のカプセル型とは全く異なる。なぜ、こんなところにあるのか。
「頭すっきり」?設置は1966年
酸素ボックスは議員専用。普段は施錠されており、本会議開催日のみ開錠する。頼んで中を見せてもらうと、むき出しの酸素ボンベと吸引具、事務用の椅子が1脚と蛍光灯が置かれていた。このボックスが設置されたのは1966年5月9日だという。
気になって過去の新聞を調べてみた。同月10日付の読売新聞を見ると、酸素ボックス設置の記事を見つけた。
「会期が近づくと、長時間演説や深夜国会などが多く『居眠り議員族』が目立つ」「新鮮な空気をタップリ吸い込み『実のある審議』をやってもらおうというねらい」。記事にはこう書かれていた。
※以下略※
https://mainichi.jp/articles/20221228/k00/00m/010/002000c