「『アキバくんが悪い女に引っかかっている!』みたいに言わないで(笑)」“コンカフェの街”へと変わる秋葉原をそれでも桃井はるこさんが応援する理由(文春オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4b9745a8af89519300a73cb2326b3229abb395c

(前略

――良くも悪くも、そうでした。

桃井 『電車男』の時期、2005年前後は、私のまわりの人たちは秋葉原に普通の人が来るのをウザがっていたんです。珍獣扱いされる、と。「本当にリュックにポスター差してる!」みたいなことを言われたとか。そういう人は「何も買わないくせにアキバに来やがって!」と文句を言っていたけれども、私は「ひとつの街の盛り上がりだから別にいいのかな」なんて感じていました。あ、ただ、テレビの出演依頼もこの時期は結構あって、それはオタクを下の存在として扱おうとしている雰囲気が感じられることが多かったので、全部断っていたんです。「ファンの方たちを連れて来てください」って、どんなふうに扱うつもりなんだろう? と。「オタクは犯罪者予備軍」みたいな考え方もまだ根強いころでしたしね。

――オタクいじりはまだまだひどかったですよね。今だと考えられない。そして一方で、オタクの一部もかなりドギツいノリだった印象もあるんです。

桃井 それはありますね。オタクに限らず、人が集まるとどんな集団でも一定数そういう人は出てきますから、しょうがないことなのかなと思っていました。そのころからですかね。「秋葉原は変わった」「秋葉原はつまらなくなった」とよく言われるようになったのは。でももう、ずっと言われ続けていて、じゃあ、一番面白かった秋葉原っていつなんだよ! と、私はずっと思い続けています。秋葉原にいつも行く、秋葉原が好きな人ほど、「最近秋葉原がつまらなくなったよな」と言いがちだったりもするのですが、「秋葉原じゃなくて、お前がつまらなくなったんだろ!」みたいな(笑)。

(後略