「グリーン車しか空きがない」帰省ラッシュ本格化…駅・空港は3年ぶり混雑、高速道も渋滞

年末年始をふるさとで過ごす人たちの帰省ラッシュが29日、本格化した。3年ぶりに行動制限のない年の瀬で、各地の駅や空港は家族連れなどで混雑した。
JR東京駅の新幹線ホームでは、午前中からスーツケースを引く親子や若者たちが長い列を作った。

単身赴任先から山口県内の自宅に帰るという千葉県市原市の男性会社員(46)は、2週間前の時点でグリーン車しか空きがなかったといい、「何とかチケットがとれてよかった。ゆっくり羽を伸ばしたい」と笑顔を見せた。
JR各社によると、午後4時半までの新幹線自由席の乗車率は、東海道新幹線の下りで最大150%、北陸新幹線で最大140%に達した。30日も混雑が予想されるという。

空の便は帰省のピークを迎え、羽田発の国内線はほぼ満席となった。航空各社によると、便数や提供座席数はコロナ禍前の2019年と同じ規模に戻っている。
高速道路も午前を中心に下りで混雑がみられた。日本道路交通情報センターによると、埼玉県内の関越道で23キロ、神奈川県内の東名高速で14キロ渋滞した。鉄道や空の便などのUターンラッシュは1月3日の見通し。

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